ハワイ文化の始祖、カメハメハ大王

ハワイの魅力として誰もがあげるのが、その独特の文化。神話に由来するものが多く、先住民のポリネシアンの血を継ぐ人々にとっては特別な存在であるようです。その文化を作ったのは、ハワイ王国の創設者、カメハメハ大王1世と呼ばれています。ハワイでは神様のように扱われている彼は、どのような人物だったのでしょうか。

<カメハメハ大王1世ってどんな人物?>

カメハメハ大王はハワイ島北部のカパアウでうまれた、当時のハワイ島の首長の甥にあたる人物です。首長の死後、後継者である息子を倒しハワイ島を統治すると、イギリスからの援助を受けてマウイ島やオアフ島など、周辺の島を次々と征服していきました。火山の噴火や外敵からの攻撃を逆手に取ることでほかの島もどんどん手中に収めていき、史上初めてハワイ諸島全土の統一を果たし、カメハメハ王朝の初代大王となります。

また、彼は非常に外交的センスに優れた人物だったと言われています。外敵であるアメリカなどの西洋諸国と友好的な関係を築きつつもハワイ独立を守り続け、独自の文化の発展の貢献しました。現在のハワイに神話や伝説に由来する独特な文化があるのは、彼の外交的センスがあったからだったと言っても過言ではないでしょう。

ほかにもカメハメハ大王は戦争の最大の犠牲者となってしまう、一般市民の保護を最初に求めた先駆者でもあります。彼は当時では非常に珍しかった一般市民である非戦闘員の人権を保護するよう「ママラホエ」という法律を作りました。現在でこそ世界中の国々が受け入れている考えですが、当時としては驚くべき斬新な法律だったようです。このように現在にも数々の影響を残しているカメハメハ大王1世。神様とあがめられている理由が垣間見えますね。

<現在でも愛されるカメハメハ大王>

ハワイの独自文化の発展と繁栄に大きく貢献したカメハメハ大王は、現在でもハワイの人々にとって特別な存在です。ハワイ島ヒロにホノルル、さらに彼の生まれ故郷であるカパアウの3ヶ所もの場所に彼をモチーフにした像が設置されており、人気の観光スポットとなっています。

この像が持つ左手の槍は平和を象徴し、かかげた右手はハワイの繁栄を表しているんだそうです。実はこの像、モデルはカメハメハ大王1世本人ではありません。創立当時ハワイの王だった人物が、宮廷の中から選びだした容姿が特に整った男性なんだとか。像は細面で、全体的にシュッとした印象ですが、実際は太い眉にがっしりとした体つきで、確かに像とはあまり似ていないかもしれません。オアフ島にあるカワイアハオ教会で歴代の大王たちの肖像画を見ることができますので、気になったらぜひ立ち寄ってみてください。

ハワイの文化の基礎の部分を作ったカメハメハ大王1世。もちろん実在した人物ですが、神話や伝説が多く語り継がれるハワイでは、神格化されている部分もあります。そのひとつが「ナハ・ストーン」の伝説。ハワイ島のヒロにある市立図書館前で今でも見ることができる重さ3.5トンの巨石。この石を持ち上げたものは世界を制する、という言い伝えが古くからあったのですが、なんと彼は15歳にして持ち上げたのだとか。普通ではありえない話ではありますが、それほどハワイの人々にとって神に近い存在なのだということがよくわかる伝説です。

ハワイを語るうえで、絶対になくてはならない存在のカメハメハ大王1世。彼の生い立ちや、王国の歴史をたどってみるのもハワイをより楽しむコツと言えるでしょう。

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